第42回
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新年を祝う、北欧スタイル×和のフラワーアレンジメントを紹介します。

お正月に彩りを
フィンランドの新年のあいさつは「Hyvää uutta vuotta(フヴァー・ウウッタ・ヴゥオッタ)」。外気温マイナス10度前後と極寒の中、湖畔や海辺に集まって打ち上げ花火を見ながら年越しをします。日本では、年越しそばやおせち料理などを食べながら、ぬくぬくとおうちで過ごす方も多いでしょうか。新年をお祝いする手作りのフラワーアレンジメントがあると、華やかにお正月を迎えられます。和の素材を用いながら、北欧デザインを取り入れたスタイリッシュなアレンジメントを紹介しましょう。

花材・道具:ダリア/ニューサイラン/ブプレリウム/ノイバラの実/クジャクソウ/マツ/スギ/ツゲ/正月飾り/スクエアの箱/吸水性フローラルフォーム/竹串/はさみなど
祝いの色の花を選ぼう
今回のアレンジメントは、スクエアのボックスに水を吸わせたフローラルフォームを入れ、そこに好きな花を挿していくだけですから、とっても簡単。用意したダリアは、赤と黄色が混ざった色で、お正月にぴったりの色合い。ぜひ、赤や白などの祝いの色の花を選んでください。また、主役の花を引き立てるグリーンも数種類あるとよいでしょう。小さな箱ですが、ぎっしり花を挿すとボリューム感が出て、豪華なイメージになります。

吸水性フローラルフォームを箱にぴったり収まるサイズにカットし、水をたっぷり吸わせる(以前の記事:第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト「フローラルフォームの秘密」を参照)。箱の内側にラップやフィルムなどを入れて、フローラルフォームの水が染みないようにする。フローラルフォームと箱の間に、ニューサイランを挿す。枝などを挿して生垣のようなイメージにしてもよい。

フローラルフォームが見えないように、広がりのあるマツやクジャクソウを挿す。

メインとなるダリアを挿してから、全体のバランスを見て、残りの花を挿していく。

すき間に正月飾りやノイバラの実などを入れて仕上げる。ノイバラの実がない場合は、南天や千両・万両などがおすすめ。赤い実はお正月らしいアクセントになる。
機能的で美しいボックスアレンジ
フィンランドのデザインはシンプルで、機能的。たっぷり花があしらわれていて豪華ですが、持ち運びがしやすいので、日によって飾る場所を変えるのも楽しいものです。玄関先やテレビ台の上など、せっかくですから、人の目に留まるところにおいて。コンパクトですから、お正月料理の横に飾っても邪魔になりません。3つ並べてもいいですし、おすそ分けも喜ばれるかもしれません。すてきなお正月をお過ごしください。良いお年を。

メインとなる花やお正月飾りを選ぶところから楽しい。美しく見せるポイントは、箱からはみ出るくらいすき間なく花を挿すこと。デザインのテクニックを知りたい人は、ヘンティネン・クミさんが主宰する北欧フラワーデザイン教室で丁寧に教えてもらえる。6,500円(花資材・講師料・税込み)で受講できる体験レッスンもある。(https://www.linoka.jp/)
また、著書『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』からも学べる。(詳しくはこちら)
また、著書『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』からも学べる。(詳しくはこちら)

ヘンティネン・クミ(へんてぃねん・くみ)さん
北欧フラワーデザイナー。13歳より池坊生花を学び、国内大手百貨店内のフラワーショップに10年間勤務。イギリス、オランダへ花留学したのち、1998年からフィンランドへ。北欧フラワーデザインのパイオニアであるヨウニ・セッパネン氏の専属アシスタントを務めながら、フィンランド国立KEMPELE花卉園芸学校マスターフローリスト科を卒業。ヘルシンキ市内でフラワーショップとスクールを経営。13年間の欧州での花仕事の後、2007年に帰国。東京・新御徒町の「LINOKA Kukka」で、北欧スタイルのフラワーデザインスクールを開校。ビギナー向け、プロ向けのコースがある。著書『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』(六耀社)。