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ある社員が海外出張中におなかをこわして苦しんでいました。現地のお医者さんには「水分をたくさんとりなさい」と診断されましたが、手渡されたのは炭酸飲料だったのです。

そのときに「からだに吸収のよい飲みものがあったらいいな」と考えたことから、開発のヒントを得て、ポカリスエットの誕生となったのです。

「ポカリ」という言葉は、さわやかで、明るいひびきのある音としてつけられました。「ポカリ」という言葉に特別な意味はありません。
「スエット」は英語で汗という意味。からだにとって水分が大切だということがみんなにわかるように、からだから目に見えて出てくる水分をあらわしています。
現在、ポカリスエットは東南アジアをはじめ、さまざまな国で飲まれています。

地球環境のことを考えて、ペットボトルを軽くてむだのない形にすることで、容器をつくるために使われるペット樹脂（石油からつくられる）の量を減らし、資源やエネルギーを節約しています。

このボトルを「エコボトル」といい、今までの容器と比べて約30%軽くなっています。

ごみが出ないように気をつけることを「リデュース」。ごみにしないでくり返しつかうことを「リユース」。ふたたび資源としてつかうことを「リサイクル」と言います。3つの言葉をまとめて3R（スリーアール）と呼び、「環境にやさしい社会」をつくるキーワードになっています。

1. 1、※3 「プラスチック廃棄物処理・処分に関するLCA調査研究報告書」
   社団法人プラスチック処理促進協会2001年3月
2. 2 走行距離10Km/Lで計算を行った場合
3. 4 全国地球温暖化防止活動推進センター 2004年段階

大塚製薬では、もともと病院などで使う点滴を手がけていました。点滴は脱水症状をおこした患者さんへの水分補給としても使われるものです。
あるとき、手術後に点滴を飲むお医者さんがいたそうです。手術中のお医者さんは水分をとることもできず、長時間の手術のあとはヘトヘト。そんなとき、すばやく水分を補給するために点滴を飲んでいたといいます。
このことがもととなり、病院で使用されている点滴を参考に、ポカリスエットが研究されました。

子どもたちのからだは約70%が水でできています。大人になるにつれて、その割合は減って60%ぐらいになります。
からだの中の水には、とても大切な役割があります。

1. 1必要な栄養素をからだのすみずみまで運んでくれます。
2. 2いらなくなったゴミ（老廃物）をからだの外に運びます。
3. 3体温を一定に保ちます。

子どもは、大人にくらべるとからだの水分量が多いので、ちょっとしたきっかけでも、水分のバランスをくずしやすくなります。からだの水は大切な役割があるからこそ、十分な補給が大切です。
からだの水の成分とよく似ているポカリスエットは、子どものからだにも無理なく、すばやく吸収してくれます。

からだの水の成分には、水だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの「イオン」が含まれています。
汗をかいたときに、水だけを飲むと、からだの中のイオンが薄まってしまいます。

ポカリスエットは、からだの水に近いイオンバランスなので、必要な水分とイオンがからだにやさしく補給できます。
だから、薄めずに飲んでくださいね。

賞味期限とは、ふたを開けていない状態のままで、一定の気温で保存したときに、おいしく飲むことができる期限のことです。
賞味期限が過ぎても、すぐに飲めなくなるわけではありませんが、だんだん風味が落ちてしまいます。ですから期限内に飲んでくださいね。
ただし、1度ふたを開けたら、冷蔵庫に入れてできるだけはやく飲みましょう。また、口をつけて飲んだ場合はすぐに飲んでくださいね。