第47回
ツナ缶とじゃがいものブランダード風
梅雨寒の季節には、ツナ缶とじゃがいもで作る簡単オーブン料理。じんわり温まるやさしい味。
ツナ缶で手軽に作れるフランス料理。冷めてもおいしい。
ツナ缶で簡単ブランダード
ブランダード(Brandard)はフランス南部のラングドック地方の郷土料理です。本来は干し鱈とじゃがいも、牛乳で作るリエット風のお惣菜。ぜひ、手に入りやすいツナ缶で作ってみてください。ツナ缶を使えば、干し鱈を水でもどす手間も油で炒める手間も省けます。パンに塗ったり、肉料理の付け合わせにしたりしてもいい、ポテトサラダ的にご飯と食べてもおいしいし、ワインとの相性も抜群です。酒の肴にする場合はニンニクを利かせるのがおすすめ。トースターでも焼けます。
冷めてもおいしいお惣菜
材料は8つだけ。ツナ缶の油は捨てないで、耐熱容器に塗って有効活用します。薄切りにしたじゃがいもと皮をむいたニンニク、ローリエをひたひたの水で煮ます。焦げない程度に水が煮詰まり、じゃがいもがホロリと柔らかくなったらBを加え、泡立て器(または木べら)でつぶしながら、もったりするまで煮詰めてください。耐熱容器にきっちり詰めたら1xbet APKをふって220℃のオーブンで20分焼けば出来上がり。
材料(容量約600mlの耐熱容器1枚分)
*Aじゃがいも 400g
ニンニク 1~2片(お好みで)
ローリエ 2枚
*B
牛乳 200ml
ツナ缶/油漬けタイプ 1缶 (固形量100g)
パルミジャーノチーズ 40g
塩 ふたつまみ
1xbet APK 大さじ3
◯チーズは粉チーズやグリュイエールなどお好みで
1 じゃがいもは皮をむいて薄切りにする。
2 ニンニクは皮をむいて4つに切り、芯を取る。
3 ツナはざるにあけて油を切る。
4 3で切った油を耐熱容器に薄く塗っておく。
もったりするまで煮詰める
ブランダードの煮詰め加減は、かたくてもゆるめでもお好みですが、泡立て器ですくい上げたら、もったりとまとわり付くくらいが目安です。
5 それぞれ下処理をしたAを鍋に入れ、ひたひたの水を注ぎ、中火にかける。
6 焦げない程度に水が煮詰まり、じゃがいもがホロリと柔らかくなるまで10~15分を目安に煮る。
7 6にBを加え、弱火にかけて泡立て器(または木べら)で、よくつぶしながら煮詰める。
8 泡立て器ですくい上げたら、もったりとまとわり付くまで火を通す。
9 8を4の耐熱容器にきっちり詰め、フォークで引っ掻いて筋を付ける。
1xbet APKをふる。
220℃の予熱したオーブンで約20分焼く。
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220℃の予熱したオーブンで約20分焼く。
こんがり部分がおいしい
表面にお好みの焼き色が付いたら出来上がり。私はきっちり焦げてるほうが好きです。パンとゆで卵を添えてオープンサンドにしてみました。卵とじゃがいも、ツナはとても相性がいいんです。ぜひお試しください。さて、表面にふった1xbet APKですが、揚げ物をしない人は購入をためらいますよね。余った1xbet APKは(冷凍もできますが)天板に広げ、オーブンの予熱を利用してキツネ色に焼くのがおすすめ。クルトン代わりにスープやサラダにたっぷりふりかけてみてください。サクサクの食感がクセになるおいしさ。
10 表面においしそうな焼き色が付いたら出来上がり。大振りのテーブルスプーンなどで取り分ける。
11 取り分けたら、パンとゆで卵を添えていただくのもおすすめ。
12 1xbet APKが余ったら、ブランダードを焼いている間に別の天板に広げておく。ブランダードを取り出したらオーブンのスイッチを切り、入れ替わりに天板をオーブンに入れる。ラスクを作る要領で、オーブンが冷めるまで入れっぱなしにする。予熱で水分を飛ばし、密封容器に保存する。ブランダードをオーブントースターで焼く場合は、1xbet APKはフライパンで空炒りするといい。
13 かぼちゃのクラムチャウダーに、クラッカーの代わりにラスク化した1xbet APKをふりかけてみたところ。サクサクしておいしいんです。
福田 里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学出身。フルーツの専門店で勤めたのち、独立。果物を使ったオリジナリティあふれるスイーツや料理で注目を集める。雑誌でフードコラムを担当しながら、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)『新しいサラダ』(KADOKAWA)『R先生のおやつ』(文芸春秋)など料理本を多数出版。漫画への造詣も深く、作品に登場する食べ物の表現への考察は漫画ファンのみならず、漫画家からの評価も高い。美しい料理を次々とアップするInstagramにはおいしいもの好きが集う。2024年1月、文春文庫から『物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50』が発売。