こんにちは。
ランニングサポーターの久保です。
前回の投稿では、現役時代に感じとった感覚を文章にしていたときのことをご紹介しました。実は私、文章だけに留まらず感覚を目に見える形で具現化することにも挑戦していたんです。写真の絵は私の右脚をモデルに作成したものです。出来上がってみると約2メートルの大きさになっていました。細胞のひとつひとつが脚全体を駆け巡り、様々な意識がいろいろな形となって脚全体を包み込みます。大地を踏みしめる度にエネルギーが生まれ、筋繊維の奥深くまで行き交う波動を感じ取れます。上部に位置する丸いものは朝日かまたは夕日のようで、エネルギーから生み出された希望のようにも見えてきます。このように作品にすることは、自分がいつも気にかけているところ、または怪我をして調子が悪くあまり意識出来ていないところが客観的に見えてきます。活性化されている部分はエネルギーに満ちあふれ、気をつけないといけない部分からは注意を促すメッセージが受け取れるかもしれませんね。作品見ると太ももの外側、腸脛靱帯あたりが少し黒い帯がかかっているように見えますね。このときの黒い部分には疲労が溜まっているので膝の怪我に気をつけなさいという無意識的なメッセージだったのかもしれません。実際にこのあと膝を痛めていますので、注意深く作品から感じとるべきでした。。。
「ランナーは芸術家」
現役のころから私がずっと思い続けていることです。体を感じること、精神の葛藤、トレーニングにより彫刻のように体を磨き上げ創造していく作業、研ぎすまされた感覚の形成といったことは芸術家が経験していることに近いように思います。それらをレースなどを通して自らの走りで表現していくわけですから。
多少なりとも体に刺激を与えることで筋肉が破壊され、十分な休みを取り入れることで細胞が再生され、より強い体が作られていきます。これを超回復と言ったりしますね。死と再生のテーマを含むこの作業は芸術においても大きなテーマのひとつです。死は終わりではなく、次の次元へと生まれ変わるためのものなのです。ですから走ることを続けていると体力がついてきたり、ちょっとキツめの練習をすることで練習をしただけの成果が得られるのです。体力だけでなく、精神的な面も発達しながら新しい自分へと生まれ変わっていくのでしょう。