こんにちは。 1xbet 철수サポーターの久保です。
各地でマラソン大会が頻繁に行われていますね。私が指導に携わっている多くの方々もレースに出場されています。本番までに練習ができていれば問題ないのですが、仕事や日常の忙しさから練習が積めず、不安な気持ちのままレースに臨む人も多いのではないかと思います。その中、コーチの言われたことを意識して走ったら結果が出ましたとか、最後までしっかり走りきることができましたなどのお言葉をいただくと本当に嬉しいです。
私はよく感覚的なお話をします。どうすれば力まずにスピードを出せるようになるか。楽に体を進ませる秘訣とは。脚に負担をかけないようにするにはどうしたらよいのかなどです。これらは怪我の防止にもなります。現役のときから体の深部まで知覚できるよう努めてきた私は、"よい感覚"
を得ることがいかに大事かを知っています。よい感覚さえ掴めれば自然とベストなパフォーマンスを発揮でき、心に不安もなくなるからです。
しかし、現役を退いた今はその感覚がどういったものだったのかを思い出すことが大変です。体と神経を毎日の練習で研ぎすましていたころに比べ、年齢を重ねるごとに筋力も落ち関節の可動域も減少していくので感覚が鈍っています。それを打破すべく、昔みたいなパフォーマンスはできなくとも現状で最大限に体を追い込んでいくことにより昔の記憶をよみがえらしています。ふとしたした瞬間に、「そうだ、こんなこと感じてた」なんて思うことが多々あるのです。しかしその感覚を思い出したとしても、市民ランナーに伝えることはとても難しいことです。それでも伝わるよう努力します。なぜなら最初にも述べたように、力まずにスピードを出せて楽に体が前へ進み、脚に負担がかからず効率よく動けるようになるからです。よい感覚はよいフォームをつくります。よいフォームはよい筋肉をつくります。これが逆だと悪い感覚は悪いフォームをつくり悪い筋肉をつくっていくことになります。疲労が抜けなかったり怪我ばかり繰り返している人はここの改善が必要かもしれませんね。そもそも悪い感覚なんて意識もないかもしれません。そこで、ちょっとした意識のお話をしたいと思います。
まず、私がフォームをつくり上げるときに意識しているポイントをいくつか上げますね。
①後頭部、背中、腰が真っ直ぐ軸を保っている意識(身長を測るとき、身長計に後頭部と背中とお尻をピタッとくっつけ、頭のてっぺんを引っ張られるような感じ)
②顔、胸といった前面が平面になるような壁をつくる意識(首が前へ出過ぎず顎を引いたような感じ)
③お尻が軽く持ち上がって、おヘソ辺りのお腹がピーンと伸びている意識(腰を反り過ぎてはいけません)
④腕を振ったときに上半身と骨盤が前へ押し出される意識(子どもたちは上手く腕を使って体を前に運ぼうとしています。昔はみなさんにもできたはず!)
⑤足先は前へ出し過ぎず、重心の真下(くるぶしより少しだけ前)にくるよう着地し、地面を押し出す意識(一本下駄を履いて走ることをイメージ)
補足:足の接地がお尻で安定し、内転筋(ハムストリング)で後ろへ受け流す(ふくらはぎを使わず、上体を膝から膝下の骨に乗せる)
文章ではちょっと難しかったかもしれませんが、これが私の考える意識です。このようなことを1つ1つ確認しながらパズルを繋いでいくんですね。これが完成すると怖いものはありません。練習も無理なくできるようになりますし、レースでも楽に走れ、最後もペースを落とさず粘れる走りへと結びつきます。ひとそれぞれかもしれませんが、レースの途中は力まず楽に走れて最後もしっかりと踏ん張り切れて自己記録を出せたときの感覚が一番いい感覚です。これを忘れないためにも私は自分自身で感じた "よい感覚" を言葉にしており、修正するための指標にしているのです。
内面を感じることは走る以上に難しいかもしれません。また、感覚を言葉にすることも容易いことではありません。1xbet 철수どこかで、私の感覚とみなさんの感覚が繋がり共有できることを願いながら、今日も指導に励みたいと思います。