こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
新緑の季節がやってきました。1年はあっという間に過ぎ去っていきますね。歳を重ねるごとに1年1年が早く感じます。皆さんも、同じような経験はないでしょうか。
このような現象を『ジャネーの法則』と言うようです。「主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者にはより短く感じられる」というのです。例え話になりますが、私はもうすぐ50歳を迎えます。そして5歳になる息子がいます。私が感じる1年は50歳分の1年(50分の1)になりますが、5歳の息子にとっては5歳分の1年(5分の1)に相当するようです。いわゆる、50歳の人間の1年間(365日)が、5歳の人間の36.5日に当たるということになります。人は経験したことがないことをやっているとき、それが強く意識に残り時間を長く感じ、逆に慣れてしまうと時間の長さが気にならなくなり、時間が早く過ぎたように感じるようです。私にとっては、陸上競技に血気盛んになっていた高校の3年間がとてつもなく長く感じました。
ん・・・、でもこれって走ることと一緒なのかもと思ったことがあります。
フルマラソンの練習をしたときのこと。30km走などのロング走を初めて行ったり久々に行ったりすると、とてつもなく長く感じたりします。まだ5kmか…、こんなに走ったのにまだ10kmか…、そんな具合に走っても距離が進まず心が折れそうになった経験があります。しかし、定期的に何度も何度も同じ練習しているうちに、もう5km走ったのか…、思ったより早く10kmに到達したなといったように、気がつけば長い距離を走っていたなんてことも多いです。ですからフルマラソンに挑戦しようと思ったら、距離と時間に慣れる取り組みをコツコツやっていくことが大事かもしれません。
あと集中力も関係しているかもしれませんね。変化のない景色のところを走っているときはつまらなくて疲れちゃう、なんてことを聞きますが、私は逆に同じ景色のところを走る方が集中でき、精神的にも楽です。景色より自分の走りに集中しているからですかね。
時間の経過の価値観は様々ですが、フルマラソンを走るのであれば『ジャネーの法則』をうまく活用できるかもしれませんね。私もより一層走りに集中できる環境づくりと練習で経験を積みながら長い距離と時間に脳を慣れさせるような工夫をしていきたいと思います。