1xbet 프로모션 코드 健康長寿を目指して1xbet 프로모션 코드

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近年の研究により、健康長寿の実現には、運動だけでなく生活活動を含めた「身体活動」が有効であることが分かってきました。健康づくりのための身体活動の重要性について、早稲田大学スポーツ科学学術院教授 宮地元彦先生にお伺いしました。

早稲田大学 スポーツ科学学術院 教授 宮地 元彦 先生

鹿屋体育大学スポーツ体育課程卒業、同大大学大学院体育学研究科修了。その後、川崎医療福祉大学助教授、米国コロラド大学客員研究員を経て、2003年より独立行政法人国立健康・栄養研究所(現:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)に勤務。現在は同身体活動研究部 部長を務める。2021年には早稲田大学 スポーツ科学学術院 教授に就任。身体活動と食事が健康に及ぼす相互作用を生理学や疫学の手法を用いて明らかにする研究などを行っている。第24期・25期日本学術会議 会員、厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準・指針」改定検討委員会 委員、「健康日本 21」推進委員会 委員、スポーツ庁 「運動・スポーツガイドライン」策定検討会 委員などを務める。

ー 先生のご専門の「健康スポーツ科学」とはどのようなものでしょうか。

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人々が健康に生活するために、身体活動やスポーツが及ぼす効果について、運動生理学や疫学の手法を用いて明らかにする研究を行っています。疫学的手法では、どれくらいの量の運動をしたら、どの程度寿命が延びるのか、どの程度病気になるリスクが減るのかなど、効果の大きさを定量することができます。また生理学的手法では、運動をするとなぜ長生きできるのか、なぜ病気になりにくいのかなど、そのメカニズムを調べることが可能です。
同じスポーツ科学でも、アスリートの競技力向上を目的とすると、成果の対象が限定的ですが、「健康」に目を向ければ、世界中の人々へ研究の意義を広げることができます。それに、健康になる仕組みと体力向上の仕組みは類似しており、これらの研究を通して双方の目的を達成できることに気づきました。

身体活動量は健康に関与する

ー 先生の研究のキーワードである「身体活動」について具体的に教えてください。

ここでいう「身体活動」とは、エネルギー消費の増加を伴う体を動かすことすべてを指します。
身体活動は、健康増進や体力作りを目的に行う「運動」と、日常生活を営むうえで必要な労働や家事のような「生活活動」のふたつに分類されます。「運動」が健康にいいことは誰もが知っていることですが、買い物や洗濯ものを干す、通勤・通学のための移動などの「生活活動」も、肥満の抑制や生活習慣病の予防など、健康にいい影響があることが分かっています。

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驚くことに、身体活動や運動の不足は、日本人にとって、喫煙、高血圧に次いで、3番目の死亡リスクであることが示唆されています。つまり、身体活動は私たちの健康に大きく関与し、健康に長生きするうえで、重要な要素なのです。

ー 日本人の身体活動の現状はどのようになっているのでしょうか。

日本人の健康寿命は男性72.7年、女性75.4年(2019年)となっており、厚生労働省は2040年までに男女ともに75歳以上にすることを目指しています。この健康寿命を阻害する要因として、メタボリックシンドロームを背景とした内臓や血管機能の衰え、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)、認知症やうつ病などが挙げられ、これら全てに身体活動の不足が深く関わっています。
自分の身体活動量がどれくらいなのかを知っている人は少ないですが、1日の歩数であれば、スマートフォンやウェアラブル端末を用いて簡単に測定でき、一般的な身体活動量の指標となっています。自身の歩数を知っていれば、目標を設定しやすいですし、身体活動を増やす動機付けにもなります。

では、我が国の身体活動の状況はどうなっているのかというと、厚生労働省が毎年実施している「国民健康・栄養調査」によると、日本人の1日の平均歩数は、2019年では20-64歳で平均7,226歩となっており、1997年と比べて男女ともに約1,000歩も減少しています。

ー 1,000歩の減少というとどれくらいの歩行になるのでしょうか。

1,000歩を時間に換算すると約10分間の歩行で、カロリーにすると約30kcal。厚生労働省では、今より10分間多く体を動かしましょうという「+10(プラステン)」を提唱しています。実際、身体活動の量は増えれば増えるほど健康への効果が高く、国立健康・栄養研究所の研究によって、「+10」によって死亡のリスクを2.8%、生活習慣病の発症を3.6%、がん発症を3.2%、ロコモ・認知症の発症を8.8%低下させることが可能であることが分かっています。
特に、高齢者は日々、達成可能な歩数の目標値を設定することが重要です。最近の私の共同研究でも、今より少しでも歩数を増やすことで長生きできる可能性が示唆されています。

身体活動と1xbet 프로모션 코드

ー 身体活動を増やすためには、持久力も必要になりますね。

身体活動量は、身体を長時間にわたり動かす能力である全身持久力と相関関係にあります。そして、その全身持久力は「最大1xbet 프로모션 코드摂取量」によって評価できます。

ー 1xbet 프로모션 코드の関係とはどのような関係があるのでしょうか。

最大1xbet 프로모션 코드摂取量とは、1分間に体内に取り込むことができる1xbet 프로모션 코드の最大量のことで、人の有1xbet 프로모션 코드性の運動能力の指標です。一般的に吸気と呼気の1xbet 프로모션 코드量を測定して、体内で利用された1xbet 프로모션 코드量から算出します。

下の表は厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」で定められた性・年代別の最大1xbet 프로모션 코드摂取量の基準値。
一般的に男性の方が女性よりも高く、男女ともに加齢と共に低下していく傾向があります。

10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70~79歳
男性 50.8(参考値) 43.8 38.5 35.0 31.5 28.0 26.3
女性 42.0(参考値) 33.3 29.8 26.3 24.5 22.8 21.0
  • 単位:ml/kg/分
  • 表に示す強度での運動を約3分以上継続できた場合、基準を満たすと評価できる。

身体活動と1xbet 프로모션 코드は切っても切り離せない関係にあります。
というのも、細胞内に存在するミトコンドリアは、1xbet 프로모션 코드を使って糖や脂肪を燃焼させて、体を動かすためのエネルギー源(ATP)を合成します。1xbet 프로모션 코드がなければ糖や脂肪を分解できないし、ATPをつくることもできません。
1xbet 프로모션 코드は、運動中であれば筋肉へ、運動後であれば、産生された乳酸を糖に戻す活動をする肝臓などへ供給する必要があります。
1xbet 프로모션 코드をいかに効率的に筋肉や肝臓などに送り利用できるかで、その人の体力や運動能力が決まってくるのです。
最大1xbet 프로모션 코드摂取量が増え、1xbet 프로모션 코드の利用効率が高まれば、人は身体活動をしやすくなります。さらに身体活動が活発になれば、1xbet 프로모션 코드の摂取量も上がります。

1xbet 프로모션 코드運搬の役目を果たす血管

ー 身体活動を行ううえで、循環器の働きも重要になると思いますが、いかがでしょうか。

循環器は心臓、血管からできている血液を循環させる器官で、多くの1xbet 프로모션 코드を全身に運ぶ役割があります。
外呼吸で肺に1xbet 프로모션 코드を取り込み(呼吸)、心臓や血管で1xbet 프로모션 코드を運搬し(循環)、筋肉で1xbet 프로모션 코드を利用してエネルギーをつくる(代謝)という、3つのプロセスのなかで、人の最大1xbet 프로모션 코드摂取量、つまり1xbet 프로모션 코드を使う能力を決めているのが1xbet 프로모션 코드運搬を担う心臓や血管です。

心臓や血管が強くないと、せっかく身体に1xbet 프로모션 코드を取り込んでも、必要な場所に十分に届けることができませんし、効率的に利用できません。私は身体活動の研究の一環として、血管の研究もしてきました。日本人の場合、疾患として最も多いのが高血圧です。
また、欧米に目を向けると心臓病や脳卒中などの血管疾患による死亡率が最も高い。ですから、循環器疾患に目を向けることが大切なのです。運動は、循環器疾患の予防にもよいことは知られていますが、その仕組みはよく分かっていませんでした。
そこで、動脈が硬くなると脈拍により血管の壁が動かなくなる現象を利用し、動脈の脈動を非侵襲的に捉えて、血管の柔らかさを調べる方法を考案し、トレーニング後に血管がどうなるか研究をしました。
私は筋力トレーニングをすると動脈が柔らかくなると仮説を立てていました。しかし若者にハードな筋トレをさせたところ、血管がどんどん硬くなるのです。筋トレはほどほどなら効果的ですが、過度になると動脈硬化や高血圧を招く可能性があり、疫学研究では心疾患になりやすいことも分かっています。

超高齢社会を乗り切るために

ー 先生の研究は超高齢社会の今後に生きていきそうですね。

2050年には日本の人口の約半分が65歳以上になります。
これを乗り切るためには、高齢者が健康で過ごし、なるべく医療費がかからないようにするだけではダメ。何歳になっても、生産性を保ち、元気に活動できる社会をつくらないといけません。十分に身体活動が可能で、体力があり、若者に負けずに仕事ができる準備を今から始めないと将来的に社会が成り立たなくなってしまいますから。研究を通して、世の中の課題を解決し、人々の健康寿命延伸に貢献することが、研究者としての私の使命だと思っています。

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