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1xbet 로그인t. J. Sports Med 2007; 28: 531-538
目的
BCAA2000mg程度の単回摂取での中等度運動中の筋タンパク質分解への影響を検討すること。
方法
運動習慣のない健常成人男性8名を対象に、BCAA含有飲料(BCAA 2g/ 500mL) または等カロリープラセボ飲料摂取の2条件にて、二重盲検クロスオーバー比較試験を実施した。中等度の自転車こぎ運動(50%Max強度:126±13W)を3セット、合計1時間実施し、運動負荷中に試験飲料を単回摂取させた。運動開始前と運動中10分おきに橈骨動脈と大腿静脈から採血を行い、大腿動脈の血流量を超音波ドップラー法※1にて測定した。動静脈格差法※2により筋タンパク質分解の指標であるフェニルアラニン(Phe)バランス※3を算出した。
- ※1超音波ドップラー法:体内で移動している対象物に超音波をあて、その移動速度を測定する方法
- ※2動静脈格差法:動静脈からの同時採血により測定される各アミノ酸濃度と動脈血流量の計測値を用いて、活動筋群における各アミノ酸の取り込みと放出とのバランスを算出する。[(動脈血濃度-静脈血濃度)×血流量]の計算式で算出する。
- ※3フェニルアラニン(Phe)バランス:Pheは筋肉ではタンパク質合成に利用されて筋タンパク質に取り込まれるか、タンパク質分解によって筋タンパク質から放出されるかの代謝経路しかない。このため、筋肉へのPheの取込は正味の筋タンパク質の合成状態を、筋肉からのPheの放出は正味の筋タンパク質の分解状態を反映する。
結果
運動中のBCAA2000mg単回摂取により、血中BCAA濃度は有意に増加し、増加したBCAAが骨格筋に取り込まれていたが、プラセボでは飲料摂取時の血中BCAA濃度および骨格筋へのBCAA動態に変化は見られなかった。運動中の骨格筋からのPhe放出は、プラセボ飲料摂取時で運動前と比べて有意に増加していたが、BCAA含有飲料摂取で有意に抑制されていた。
考察
運動中のBCAA含有飲料の摂取は、活動筋におけるBCAAの取り込みを増大し、中等度運動実施時の筋タンパク質分解の抑制に有効であることが示唆された。